






薬剤師の姿を病院であまり見かけないのは、調剤室にこもっているからです。もしくは、技師さんや看護師さんと制服が似てきているので、区別できないからでしょう。
数自体も圧倒的に少ないです。技師さんですと、検査に応じて、放射線技師、臨床検査技師、など多くの種類の業務別に人がいます。最近は、レントゲンやCTのみならず、ヘリカルCTや三次元CT、MRIなど特殊な機械が使える人が、個別に居たりします。つまり、ここ20年。新たな医療機器ができるたびに、それを扱える人が居るようになっています。
血液や尿検査の方も、多くの検体を見なければならないので、人が居ます。ここでも、腫瘍マーカーなど、血中薬物濃度モニタリングなど新しい項目が増えています。その上、手術中に組織が悪性か良性か見るために、もしくは担ぎ込まれた患者さんの緊急検査にスタンバイする人員も要ります。だから、圧倒的に数が多いのです。
その点、薬剤師は、大きい病院でも数人で回しています。院外処方箋を出す事が多くなり、緊急時は看護師が薬を取りに調剤室にやってきます。100%院外処方箋で、入院している患者さんの調剤だけすればいいという病院も増えてきました。病院特有の注射剤の調剤といっても高々種類が知れています。
なお、普通の錠剤なども調剤薬局の1000種類くらいはあるのに比べれば、500種類程度と、半分くらいです。調剤薬局はあらゆる医療機関の処方箋を受けるので、どんな薬が要るかわからないからです。病院だと、医師の顔ぶれはわりと変わりませんので、いきおい薬の種類も決まってきます。薬が多いとされる神経内科などでも、医師の使いたがる薬は医師個人なり医局なりでパターン化しています。
だから、薬剤師の人数があまり要らないのです。また、薬剤師の権限もほとんどありません。医師の処方をそのまま実行するだけです。そこは、医師と対等に治療方針について話し合えるアメリカなどとは違います。薬の納入も医師の権限です。
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