薬剤師

薬の構造は全部覚えているの?

あの難しい構造式をみんな覚えているかと言うと、そうでもありません。有機化学が、その構造式を勉強する分野になりますが、そこでも、構造式の一部分に関する合成のしかたを覚えるだけです。しかも、国家試験に出るのは、一部分の検出のしかただったりします。

しかも、国家試験はマークシート。下手すればセンター試験並みです。高校の化学とは、また違って、化学名と作用メカニズム、副作用との対応など、覚え方は社会に似ています。計算とかは、決まりきったものしかなく、高校のそれより簡単です。薬学部に入るまでは、理系が有利ですが、入ってからは、文系の方が勉強しやすいのではないでしょうか。

ただ、勉強しているうちに、なんとか骨格という代表的なものは、だいたい覚えます。ステロイド骨格、アントラキノン骨格、モルヒネ骨格などです。そして、血圧の薬とか、抗生物質、糖尿の薬などは、種類ごとに骨格が似ています。

製薬会社が新薬と銘打つモノの多くは、今まで使われてきた骨格に置換基が変わるだけだったりします。置換基というのは、骨格にペンダントチャームのようについている部分。ここが変わってくるおかげで、薬の強い弱い、副作用が強く出るタイプ、とか、習慣性の出やすいタイプとかわずかな構造の違いで、グラデーションのように変わってきます。

何年かに一度は、骨格自体まったく別物で、まったく新しいモノが出たりします。抗ガン剤や、抗生物質などに多いです。抗生物質のクラウンエーテルなどは、16員環とか、ベンゼンのティアラみたいな、とんでもなく複雑な構造です。

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