薬剤師

水剤調剤のお作法

本記事は院内薬局や調剤薬局で長くキャリアを積まれた薬剤師の方による寄稿です。

水剤には希釈して交付するもの、原液で交付するもの、混合せず単独で秤量するものがあります。またアルファロール内用液、内服用ヨウ化カリウム液など光に不安定なものは褐色瓶で交付しましょう。沈殿などの外観変化を起こしやすい薬の組み合わせは別の瓶にして交付する必要があります。

例としては、レフトーゼシロップとアリメジンシロップ、レフトーゼシロップとインクレミンシロップ、ムコダインシロップとポンタールシロップ、ムコソルバンシロップとポンタールシロップ、ビソルボンシロップとブロチン液などの組み合わせがあります。

水剤を調製する時は、調剤過誤を防ぐため、その薬剤で間違いないか、水剤瓶を取る時、量る時、戻す時の三回確認するようにしましょう。そして水剤を開封した際は、いつ開封したか後で分かるように瓶に開封年月日を記入しておくとよいでしょう。そして水剤を混合した際、鑑査が終了するまで混和は実施しない方がよいでしょう。これは調製時に振ってしまうと泡立って鑑査時に目盛りが分からなくなるためです。

また、次回以降参照できるように薬歴に投薬瓶のサイズと使用した目盛りを記載しておくとよいでしょう。よく処方される水剤については投薬瓶のサイズ、使用する目盛りの選び方などを調剤内規で決めて統一しておきましょう。

ほとんどのドライシロップが散剤のまま投薬しても問題ないのに対し、クラバモックス小児用ドライシロップは必ず懸濁シロップ剤として投薬しなければならない薬剤です。本剤は1gあたり4,5ml以上の水で溶解できます。そして加水後は10日以内に服用するようにします。

必要により薬杯やスポイトをつけてお渡ししましょう。また交付する水剤瓶が2本以上に分かれる場合、微生物等による汚染、腐敗を防ぐ目的から患者さんに開封したものから先に服用していただく必要があります。薬袋に「この袋に入っている水薬は全て同じものです。1本飲み終えたら次の瓶を開けて下さい」と記載するなど配慮しましょう。

また濃いお茶と一緒に飲むと多少吸収が悪くなる可能性があるインクレミンシロップについては「服用後30分はお茶を飲まないで下さい」、用時振盪が必要なガスコンドロップ、カナマイシンシロップ、ファンギゾンシロップ、ポンタールシロップなどについては「服用前によく振って下さい」と指導しましょう。

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