薬剤師

服薬指導 実践編1 (吸入エアゾール剤)

本記事は院内薬局や調剤薬局で長くキャリアを積まれた薬剤師の方による寄稿です。

前回は服薬指導のありかたについて書きましたが、今回からはそれを踏まえての実践編です。実践編第1回目の今回は吸入エアゾール剤を取り上げます。しっかりとポイントを押さえ、患者さんが安心して服薬できるようサポートしましょう。

ではまず初めに基本事項の確認ですが、エアゾール剤が1回2吸入で処方されていたら、あなたはどのように指導しますか? エアゾール剤を2回連射した後1吸入でしょうか? そうではありませんね。1回押した後、吸入する動作を1分間あけて2回繰り返すのが正しい使い方です。次に発作時の吸入薬の基本的な使い方を復習しておきましょう。

発作が起こり始めた時、医師に指示された量を吸入し、それでも症状が改善しない場合は20分後、40分後、1時間後と吸入を繰り返します。その後は1時間に1回を目安に使用します。これにより症状が改善する場合は自宅待機でよいですが、改善がみられない場合や悪化する場合は速やかに医療機関を受診しなければなりません。

短時間型β2刺激薬は即効性があり、発作時に大変便利な薬ですが、依存になりやすく過剰な使用になりやすいといった側面を持つ薬でもありますので、服薬指導の際には気を配らなくてはなりません。使用は発作時のみ、1回1~2噴霧、1日3~4回までが原則です。また副作用を防ぐため、使用後は4~6時間の間隔をあける必要があります。吸入のポイントは、吸うと同時に押し、ゆっくり深く吸い、息止めを約5~10秒間するといった点です。吸入後のうがいも忘れず指導しましょう。

ちなみに吸入後うがいが必要なものとしては、吸入ステロイド剤、そしてメプチンエアー、アイロミールエアゾール、テルシガンエロゾルなどがあります。

今回取り上げたエアゾール剤の服薬指導は、患者さんが正しくエアゾール剤を使い、喘息をコントロールできるかを左右する重要な服薬指導のひとつです。たくさんの製剤がありますが、各製剤の手技をしっかり説明できるようにしておきましょう。

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