薬剤師

服薬指導実践編2 (糖尿病)

本記事は院内薬局や調剤薬局で長くキャリアを積まれた薬剤師の方による寄稿です。

服薬指導実践編の第2回目は糖尿病の患者さんに対する服薬指導です。

シックデイ対策やフットケアなど、糖尿病患者さんには気配りすることがたくさんありますね。インスリンをお使いの患者さんには、冷蔵庫の置き場所に注意すること(場所によっては凍ってしまうこともあります。そうなると薬効が失活してもう使えませんね)や旅行で飛行機を使う時は手荷物にしないと凍ってしまうことなどを伝えましょう。

また使用単位数を確認し、2単位の空打ち分も計算に入れて次回まで足りるか計算し処方数を検討し、必要によっては疑義照会し、次の受診日まで過不足なく使えるように配慮しましょう。長期に渡ってインスリンをお使いの患者さんでは「実は以前もらったインスリンが冷蔵庫にたくさん残っていてね」などという場合もありますので、時々は患者さんに確認してみることも必要でしょう。

またαグルコシダーゼ阻害剤服用中の患者さんの低血糖対策として常にブドウ糖を持ち歩くことを指導しますが、ブドウ糖を携帯し忘れた時の対応も知っておくことが必要です。例えばブドウ糖を含む清涼飲料水などでも代用できますので、どのようなものがあるか知っておくと便利でしょう。

ブドウ糖を含む清涼飲料水の例として、コカコーラ、ファンタグレープ、ファンタオレンジ、リアルゴールド、デカビタ、CCレモン、C1000タケダ、ビタミンレモン、プラッシーオレンジ、リポビタンDなどがあります。どれもコンビニエンス・ストアなどで比較的簡単に入手できるものばかりですので、「いざという時にブドウ糖を携帯していなくてパニックになった」ということがないように、事前に患者さんにリストにしてお渡しするなどしておくとよいでしょう。その他には、臨時薬としてクラリス錠など低血糖を引き起こす可能性がある薬が処方された時も注意が必要です。

糖尿病のような慢性疾患の治療は長期戦です。得てして患者さんと薬局のつきあいも長くなるものです。患者さんがなんでも相談できるようなよい関係を築き、長期に渡る治療を励まし、支えていきましょう。

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