薬剤師

偽造医薬品が猛威。偽ED治療薬に注意喚起

WHOの発表によると、世界中の偽造医薬品の市場規模は2010年で約750億ドルという途方もない規模に達しているそうです。この数字は日本の年間の医薬品生産額とほぼ同額で、その隆盛ぶりを感じることができます。

日本国内で2010年に税関で摘発された偽造医薬品は約4万点で、そのほぼ全てが偽ED治療薬だそうです。差し止められたものだけでこの数字ですので、実際はもっと大量の偽造薬が日本に流通している可能性を残していますね。

薬局勤務の中でも、顔なじみの男性から冗談半分にバイアグラのようなED治療薬をねだられた経験がある人もいるかもしれません。効果が期待できる反面、誤った使い方で強い副作用がでる可能性もある薬であることは周知の事実といってしまってもいいでしょう。日本国内で手に入らない、手に入れるのが恥ずかしいといった患者さんが、低いリテラシーのままインターネットを通じた悪徳業者にだまされないように、できる範囲で啓蒙が必要でしょう。

実際、偽造薬には薬と呼べない粗悪なものも多く、ED治療薬に含まれる成分による副作用ではなく、偽造薬のおかしな成分による死亡例も報告されています。冷静に考えればだまされない事態と思われるかもしれませんが世界中の偽造薬は見た目や流通経路、より精緻になってきています。日本に入ってくる水際で食い止める税関にも期待はしたいところですが、私たち薬剤師も患者さんのリテラシー向上に積極的に関わっていくべきかもしれません。

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