薬剤師

ア行の薬剤師用語

ア行の用語一覧

アジュバント(adjuvant)
アセチルコリン
アディポネクチン
アドヒアランス(adherence)
アルキル化剤
アレルギーマーチ
安全性速報(ブルーレター)
異食
医薬品安全対策情報
医薬品インタビューフォーム
医薬品の特許
医薬品副作用被害救済制度
医療廃棄物
イレウス
インスリン抵抗性
インターフェロン
インフォームドコンセント
ウォッシュアウト期間
後ろ向き研究(retrospective study)
後ろ向きコホート研究(retrospective cohort study)
ウレアーゼ
エイコサノイド(イコサノイド)
エコー法
壊死
壊疽
エタノール注入療法
エビデンス
エラスターゼ
エンピリックセラピー
オーダーメイド医療
オスモチン
オピオイド鎮痛薬
オピオイドローテーション
オレンジブック
温存療法

アジュバント(adjuvant)

薬物の作用を修飾(増強)するために加えられる薬品のことです。がん手術後の化学療法やワクチン接種後の免疫応答の増強などのために使われます。また、花粉、ダニ、ディーゼル排気粒子(DEP)、ホルムアルデヒドなど、アレルゲンとなり、アレルギー症状を悪化させる物質のこともアジュバントといい、このアジュバント物質がアレルギー症状を悪化させることをアジュバント効果と呼びます。

アセチルコリン

神経伝達物質で、副交感神経や運動神経の末端より放出され、神経刺激をある種のシナプスを通して伝える役割を果たしています。骨格筋、心筋、内臓筋の収縮を促進する働きや、副交感神経を刺激し、脈拍を遅くし、唾液の産生を促進する働きがあります。

アディポネクチン

1996年に日本人の研究者グループによって発見された、脂肪細胞から分泌される生理活性物質(サイトカイン)の一つで、主に脂肪を燃焼させる働きを持ち、インスリンの働きを高めて糖尿病を防ぎ、また、血管の傷を修復して動脈硬化を防ぐ働きをします。アディポネクチンの分泌量は脂肪細胞の大きさと関連があり、肥満などにより脂肪細胞が肥大化すると分泌量が減り、糖尿病、高血圧などのリスクが高まります。

アドヒアランス(adherence)

医療分野においてアドヒアランスとは、患者が治療方針の決定に積極的に参加し、その決定に従い、治療を受けることをいいます。以前は「患者が医療者の指示にどの程度従うか」というコンプライアンスの概念に基づき患者を評価してきましたが、治療成功の鍵は患者側の意識の持ち方にあると考え、アドヒアランスの概念が普及してきました。

アルキル化剤

アルキル化剤は、DNA塩基と共有結合できるアルキル基部分を複数持ち、2本のDNA鎖を結びつけることによりDNAの複製を妨げる性質を持ち、白血病、悪性リンパ腫などをはじめ、各種のがん治療に用いられます。

アレルギーマーチ

生まれながらにしてアトピー性素因を有している人では、乳児期にはアトピー性皮膚炎、幼児期には気管支喘息など、成長に伴ってアレルギーの中心症状が次々と変化することがあり、その様子をこう呼びます。

安全性速報(ブルーレター)

緊急安全性情報(イエローレター)ほどの緊急性はないものの、迅速に医療従事者に注意喚起を測る必要があるものについて作成、配布される文書のことです。これには青色用紙が使用されます。

異食

鉛筆、粘土、砂、毛髪といった普通なら口にしないようなものが食べたくなる、または実際に食べてしまうなどすることで、寄生虫感染者や精神科領域の疾患を患っている患者で見られることがあります。

医薬品安全対策情報

DSU(Drug Safety Update)とも呼ばれます。日本製薬団体連合会安全対策情報部会により年10回ほど発行されている医療用医薬品添付文書の「使用上の注意」に関する改訂情報のことです。情報の重要度に応じて、最重要、重要、その他に分類され、すべての医療機関に直接郵送されます。

医薬品インタビューフォーム

医療用医薬品に関して、日本病院薬剤師会が製薬企業に作成と配布を依頼しているもので、その製品の薬学的な特徴、製剤の安定性、使用上の注意の設定理由、毒性など、添付文書よりもさらに詳しい情報が記載されています。

医薬品の特許

開発された化合物に与えられる「物質特許」、薬の効果に与えられる「用途特許」、その他「製法特許」、「製剤特許」などがあり、特許の有効期間は出願日から20年間です。特許は医薬品の治験届けより前に出願しますが、治験、承認に多くの年月を要する為(製造承認を受けるまで通常10~15年かかると言われています)、特許期間延長制度があり、最大5年間、特許期間が延長されますので、申請日から最大で25年の特許有効期間があります。特許が切れると後発医薬品(ジェネリック医薬品)が開発できますが、「物質特許」、「用途特許」のみが適用されます。

医薬品副作用被害救済制度

医薬品(医療機関で投薬されたもの、薬局で購入したもの)を適切に使用したにもかかわらず、重篤な健康被害が生じた場合に、医療費等の給付を行い、被害者の救済を図る為の制度です。

医療廃棄物

医療関係機関より排出される廃棄物で、感染性廃棄物、非感染性廃棄物、その他の廃棄物に分類されます。人が感染または感染するおそれのある感染性廃棄物は適切に処理する必要があります。

イレウス

腸閉塞のことで、何らかの原因により、腸内の内容物が腸内に滞ってしまう病態のことを指します。腸管の器質的な病変により閉塞が起こる機械的イレウス、腸管の蠕動運動が弱くなる、またはなくなる機能的イレウスに大別されます。

インスリン抵抗性

血糖レベルは膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモン、インスリンにより調節されています。インスリン抵抗性とは、インスリンが血中に分泌されているにもかかわらず、標的臓器のインスリンに対する感受性が低下し、その作用が鈍くなっている状態のことです。インスリン抵抗性があると、血糖値が下がりにくくなり、血糖値を正常に戻す為により多くのインスリンが必要になります。この状態が続くと膵臓のインスリン分泌機能が低下し、血糖値が上昇し、Ⅱ型糖尿病を引き起こすと言われています。原因として、遺伝、肥満、運動不足、高脂肪食、ストレスなどが関連していると言われています。

インターフェロン

略号:IFNまたはIF。ウイルス感染細胞で産生されるタンパク質のことです。ウイルスの増殖を抑制する作用や、抗腫瘍作用があり、C型肝炎などのウイルス感染症や、悪性腫瘍などの治療に用いられています。

インフォームドコンセント

略号:IC。治療法などについて、医師が十分に説明し、患者が納得、同意した上で医療行為を行うことです。治験において、担当医から治験とその必要性について説明をうけ、患者が文書をもって同意することが義務付けられています。

ウォッシュアウト期間

ウォッシュアウトとは、薬物が時間経過と共に体内からなくなることで、臨床試験において、正確な評価を行う為、被検薬投与前に休薬期間を置くことがあります。

後ろ向き研究(retrospective study)

症例‐対象研究(case-control study)とも呼ばれます。最初に、疾患に罹った人を「症例(case)
」として選び、その集団に対して、性別、年齢などが似通った健康な人を「対象(control)」として選び、両者の生活習慣などを、過去にさかのぼって調査する疫学の研究法のひとつです。

後ろ向きコホート研究(retrospective cohort study)

過去の曝露状況が記録として残っている場合に、この情報を使い、曝露状況と疾病の発生の関連を調べる研究方法のひとつです。

ウレアーゼ

尿素を加水分解し、二酸化炭素とアンモニウムに分解する酵素のことです。胃潰瘍の原因菌として知られるヘリコバクター・ピロリは、ウレアーゼによりアンモニアを産生し、局所的に胃酸を中和することで、胃内での生息を可能にしています。

エイコサノイド(イコサノイド)

エイコサン酸(アラキドン酸)を骨格に持つ化合物及びその誘導体の総称で、代表的なものとして、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンなどがあります。これらは、血小板の凝集、動脈壁や気管支の収縮、血液の粘度の調節など様々な生理活性を持ちます。エイコサノイド生合成に必要な不飽和脂肪酸は人体では合成できないので、植物や他の動物から摂取する必要があります。

エコー法

画像診断法の代表的検査法の一つである超音波検査のことで、肝、胆嚢、膵臓、腎臓などの腹部疾患、産婦人科疾患、前立腺、甲状腺、副腎などの疾患の診断に使われます。

壊死

感染、物理的破壊、化学的損傷、血流の減少などが原因となり、体の一部分を構成する細胞だけが死滅することをいいます。その中でも血流減少によるものを梗塞と呼びます。

壊疽

動静脈で炎症が起き、血栓が出来て内腔を塞ぎ、血流がなくなることにより、その末梢組織が壊死に陥り、紫色や黒色に変化した状態のことです。

エタノール注入療法

超音波によるガイドの下、皮膚から直接、肝臓がんの腫瘍細胞に向かって針を刺し、無水エタノールを注入する療法で、エタノールの脱水作用と蛋白変性作用により腫瘍細胞に凝固壊死が起こります。

エビデンス

科学的根拠のことで、調査、研究により薬や治療方法などがよいと判断できる証拠のことです。

エラスターゼ

血中で結合組織の弾性繊維エラスチンを特異的に加水分解する膵外分泌酵素で、随伴性膵炎を伴う早期の膵がんにおいて高値を示すことから、膵がん(特に膵頭部がん)の早期診断に用いられます。

エンピリックセラピー

早期に適切な抗菌薬を十分な量投与するとともに、微生物の培養と患者の臨床的な反応に基づき、抗菌剤の投与量を減量し、効果が期待される最短期間投与し、過剰投与を防ぐことをこう言います。

オーダーメイド医療

テーラーメード医療、個別化医療などとも言います。遺伝子検査によりその人の体質を調べ、その人に適切な治療方法を計画することです。そのためには、数多くの人の様々な遺伝子を調べ、薬剤や副作用などとの関係をあらかじめ調べておく必要があります。

オスモチン

じゃがいもやトマトなどに含まれる植物由来のタンパク質で、アディポネクチンに類似した構造をしている為、アディポネクチンと同じような効果が期待されています。

オピオイド鎮痛薬

体内のオピオイド受容体と結合することで脊髄と脳への痛みの伝達を遮断する薬の総称で、モルヒネ、オキシコドンなどがあります。がんなどによる激しい痛みや慢性の痛みに対する治療に用いられます。

オピオイドローテーション

鎮痛が十分でない、または副作用が出る場合に、臨床効果を得るために他のオピオイドに変更することをいいます。

オレンジブック

FDA(米国食品医薬品局)が刊行する先発医薬品と後発医薬品の生物学的同等性を判定して掲載した刊行物の表紙がオレンジ色であった為、これがオレンジブックと呼ばれました。日本でも、厚生労働省が平成9年より同評価を開始し、「医療用医薬品品質情報集」として年4回発行しており、「日本版オレンジブック」と呼ばれています。

温存療法

がんなどにかかった器官を全摘出せずに、病巣とともに切り取る部分をできるだけ少なくし、他の部分が持っている機能や外観を極力残そうとする治療法で、乳がんの治療などに使われます。放射線療法や薬剤による化学療法も併用されます。

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