薬剤師

サ行の薬剤師用語

サ行の用語一覧

剤形
最高血中濃度
最高血中濃度到達時間
再生医療
在宅医療
サイトカイン
細胞診
差額ベッド代
作業療法士
サリドマイド
サルコイドーシス
産科医療補償制度
酸化ストレス
識別コード
自己携帯式腹膜透析(CAPD)
失見当識
失行
失認
視能訓練士
自発痛
市販後調査(PMS)
社会的入院
社会福祉士
腫瘍マーカー
自由診療
ショートステイ
初回通過効果(first-pass effect)
徐放性製剤
処方箋
シンチグラフィー
診療報酬
スイッチOTC
スクリーニング
スタチン系薬剤(HMG-Co A還元酵素阻害薬)
スターリングの心臓の法則
スタンバイ療法
ステロイドパルス療法
ステロイド離脱症候群
ステント
生体組織診断
セカンドオピニオン
赤血球沈降速度
セルフメディケーション
セロトニン(5-HT)
前駆症状
線形性
疝痛
先天性
潜伏期(潜伏期間)
専門薬剤師制度
先発医薬品(先発品)
素因
続発性(二次性)
ゾロ新

剤形

医薬品を目的や用途により加工したものを剤形と呼び、散剤、顆粒剤、錠剤、チュアブル錠、舌下錠、徐放錠、カプセル剤、注射剤、液剤(水剤)、シロップ、ドライシロップ、坐剤(坐薬)、塗り薬、貼り薬、点眼剤、点鼻薬、吸入剤といった種類があります。同じ成分の薬でも剤形を変えると効き始める時間や効果の強さ、持続時間、副作用の発現の確立などが変わってきます。

最高血中濃度

最高血中濃度(Cmax: maximum drug concentration)とは、薬物投与後の血中濃度の最大値のことです。

最高血中濃度到達時間

最高血中濃度到達時間(Tmax: maximum drug concentration time)とは、薬物投与後、血中濃度が最高濃度に達するまでの時間のことをいいます。

再生医療

クローンを作成する、臓器培養する、人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)を利用するなどし、病気やけがで失われた臓器や組織を復元させる医療のことです。

在宅医療

患者の自宅で(在宅で)行う医療のことで、尿道カテーテル、点滴、人工呼吸器などの機器を付けたまま自宅で療養する患者や、寝たきりで通院が困難な患者などが過ごす自宅もしくは施設に、医療者が訪問し、医療を続行することをいいます。

サイトカイン

免疫システムの細胞が産生する微量生理活性タンパク質の総称で、特定の細胞に情報伝達をするものを言います。サイトカインは、免疫、炎症、生体防御において、重要な役割を担います。そして、腎性貧血の治療に用いられるエリスロポエチン(EPO)、顆粒球減少症の治療に用いられる顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)など、臨床応用されているサイトカインもあります。また、白血球を遊走させる働きをするサイトカインをケモカインと呼び、リンパ球に由来するサイトカインをリンフォカインと呼びます。

細胞診

病変部の細胞を採取し、顕微鏡で観察し、病気を判断する診断法で、がんの診断などに用いられます。

差額ベッド代

健康保険適応の範囲外で患者に請求される病室の費用のことです。病状により個室が必要な場合や、病院の都合で相部屋が使えず、個室を使用した場合などは、医療費控除の対象になります。

作業療法士

略称:OT(Occupational Therapist)。国家試験に合格した者が厚生労働大臣から作業療法士の免許を受け、医師の指示の下に作業療法を行う専門職のことです。作業療法士は、いろいろな作業活動、動作訓練を通して、障害者の身体運動機能や精神心理機能の改善を目指します。

サリドマイド

1957年にグリュネンタール社から発売された睡眠薬の名称で、この薬は、つわりの薬として妊婦にも使用されました。しかし、妊娠初期の妊婦が用いた場合に催奇形性があり、多くの奇形児が誕生して大きな社会問題となり、この薬は販売中止となりました。

サルコイドーシス

原因不明の多臓器疾患で、類上皮非乾酪肉芽腫を認める疾患です。この疾患は、若年、中年に好発し、全身のリンパ腫やいろいろな臓器(肺、肝臓、脾臓、骨髄など)が罹患します。

産科医療補償制度

平成21年1月1日からスタートした制度で、お産をした時に何らかの理由で重度の障害をおった赤ちゃんとその家族のことを考えた制度です。この制度に加入している分娩機関において、「出生体重2000g以上かつ妊娠33週以上」、または「妊娠28週以上で所定の要件に該当した場合」で、分娩に関連した重度脳性まひとなった赤ちゃんが補償の対象となります。(先天性の要因等については補償の対象外となります。)

酸化ストレス

活性酸素が産生され、生体を障害する生体作用と、活性酸素を解毒する、生じた障害を修復するといった生体作用の間の均衡が崩れ、生体組織の通常の酸化還元状態が乱れることをいいます。こうなると過酸化物やフリーラジカルが産生され、タンパク質、脂質、DNAが障害されます。これにより、パーキンソン病、心筋梗塞、アルツハイマー病などがひき起こされます。

識別コード

錠剤、カプセルなどには、識別(鑑別)する目的で、絵文字、数字、文字などが刻印、印刷されています。これを識別コードと呼びます。

自己携帯式腹膜透析(CAPD)

連続的携帯式腹膜透析、持続性携帯型腹膜透析など別の呼称もあります。腹膜透析とは、自分のおなかの膜を濾過装置として使う透析の方法です。CAPDでは1日4回程度の透析液交換が自宅や勤務先でできるため、通院が月1回程度で済むという長所がありますが、血液透析に比べて普及度が低く、実施している医療機関が血液透析に比べると少ないなどの問題点もあります。

失見当識

今いる場所、時間、まわりのことなどがわからなくなった状態のことを見当識障害といい、認知症の症状の一つです。

失行

高次機能障害のひとつで、運動障害はなく手足は動くのに、まとまった行為や動作ができないことを指します。失行には、順番通りに並べることができないといった構成失行、物がうまく扱えなくなる観念失行・観念運動失行、服がうまく着られなくなる着衣失行などがあります。

失認

高次機能障害のひとつで、視覚、聴覚、触覚、空間感覚などの情報が認識できなくなることです。たとえば、視空間失認、左側の空間が認識できなくなる左側身体失認、人の顔が分からなくなる相貌失認などがあります。

視能訓練士

略称:ORT(Orthoptist)。厚生労働大臣認定の国家資格で、医師の指示のもと、両眼視機能に障害がある人に対して機能回復の矯正訓練及び、これに必要な検査、及び眼科に係る検査(視力、視野、屈折、調節、色覚、光覚、眼圧、眼位、眼球運動、瞳孔、涙液などの検査、超音波、電気生理学、写真の撮影検査など)を行います。

自発痛

何もしていないのに感じる痛みのことで、安静時痛とも呼ばれます。

市販後調査(PMS)

新しい医薬品の販売開始から6か月間、有効性、安全性を確認するとともに、治験段階では判明しなかった重篤な副作用等が発現しないかなど、特に注意深い使用を促すものである。

社会的入院

本来の治療目的の入院ではなく、医学的には入院の必要性がない患者が、受け入れ先がなくて退院できす、長期入院している状態のことで、高齢者の社会問題の一つにもなっています。

社会福祉士

昭和62年5月の第108回国会において制定された「社会福祉士及び介護福祉法」で位置づけられたソーシャルワーカーの国家資格です。社会福祉士は、保健医療、福祉、教育、更生保護分野などで活躍しています。

腫瘍マーカー

ガンの進行とともに増加する生体因子のことで、主に血液中に遊離している因子を抗体により検出する臨床検査のひとつです。腫瘍マーカーは、ガンの存在を診断する目安となります。

自由診療

健康保険などの公的な医療保険制度の枠外の療養を受けることをいい、この場合の費用は全て自己負担となります。その治療費は各医療機関ごとで異なり、高額になることも多いですが、保険の範囲では認められていない新薬や、最先端の治療が受けられます。

ショートステイ

在宅老人などの介護者が病気、出産、介護疲れなど様々な理由で一時的に介護が出来ない時に、特別養護老人ホームなどが要介護者を受け入れ、介護や看護などをするサービスのことです。

初回通過効果(first-pass effect)

薬物が投与部位から全身循環血に移行する過程で起こる分解や代謝のことで、これにより薬物の移行量は減少します。経口投与の場合、薬物が、多くの酵素が存在する肝臓を通過する際、肝初回通過効果によりバイオアベイラビリティが低下しますので、薬物の投与量を決定する際は、初回通過効果を考慮しなければなりません。また、肝臓のみでなく小腸にも代謝酵素は存在します。このように、内服では初回通過効果が大きく、薬効が期待できない薬物では、消化器官を通らず循環血液に入るよう、静脈内投与する、舌下錠を利用する、坐剤を利用するなど、投与法や剤形を工夫する必要があります。なお、初回通過効果は、肝臓の代謝機能に影響されますので、肝疾患により肝機能が低下した人では、肝臓が正常な人に比べて、薬物の血中濃度が高くなり、副作用が発現する場合がありますので、注意が必要です。

徐放性製剤

医薬品が体内に入った後、薬効成分が徐々に溶け出すように処方設計された製剤のことで、
薬効作用を持続させ、服用回数を減らせるという利点があります。また、服用後、薬物の血中濃度が急激に上がらないため、副作用が少なくなるという利点もあります。しかし同時に、通常の製剤に比べて一回の投与量が多いため、場合により、副作用を引き起こす可能性も考えられます。そして、また、食事内容、服用条件や服用者によっても放出速度が異なる恐れがあります。徐放性製剤には、ワックスマトリックス型、グラデュメット型、レペタブ型、スパンタブ型、スパンスル型、顆粒型などがあります。

処方箋

診療所、病院等の医療機関を受診した結果、医師、歯科医師、獣医師が薬剤師に対して作成する書類のことで、患者の氏名、年齢、投与が必要な医薬品とその服用量、投与方法などが記載されています。そして、薬剤師法第28条により、調剤を完了してから3年間の処方箋保存義務があります。また、保険処方箋の有効期限は発行日を含めて4日間であり、この期間を過ぎると処方箋としての効力を失うため、医療機関にて再発行を受けなければなりません。疑義照会での延長は原則として認められていません。

シンチグラフィー

画像解析法のひとつで、体内に投与した放射性同位体から放出される放射線を検出し、その分布を画像化したものです。腫瘍やがん、副腎や甲状腺の検査、がんの骨への転移などを見る際などに使われる検査です。

診療報酬

医療保険から医療機関に支払われる治療費のことで、診療報酬点数表に基づいて計算され、点数で表現されます(1点10円。)医療保険が受けられる医療の範囲と内容を定めるものでもあります。

スイッチOTC

既に承認、販売されている医療用医薬品のうち、副作用が少なく安全性が高いものを一般用医薬品(OTC)として処方箋なしに薬局で買えるようにしたもののことです。診察や調剤の待ち時間がかからず、患者の利便性が高いですが、医学的知識のない者による医薬品の自己使用により病状の悪化をひきおこすことがあるため、当初は必ず第1類医薬品に指定され(ただし、のちに一部製品が第2類医薬品に変更となっています)、薬剤師による情報提供が必要です。生活改善薬を除き、服用は短期間に留め、服用しても症状の改善がみられない場合、悪化した場合などは、直ちに医療機関を受診するように勧める必要があります。

スクリーニング

創薬の分野において、スクリーニングとは、たくさんの被験物質の中から新薬の候補となる化合物を選択することを言います。また、治験の分野においては、被験者を選択することを言います。

スタチン系薬剤(HMG-Co A還元酵素阻害薬)

スタチンはメバロン酸経路の律速酵素であるHMG-Co A還元酵素の働きを阻害することで、肝臓におけるコレステロール生合成を低下させる働きがあり、高コレステロール血症の治療薬として世界各国で使用されています。また、高脂血症患者での心筋梗塞、脳血管障害の発症リスクを低下させる効果もあります。その一方で、有名な副作用として横紋筋融解症があり、投与時には注意を払う必要があります。

スターリングの心臓の法則

心筋運動の法則で、フランク・スターリングの心臓の法則とも呼ばれます。第一法則は、「心臓の拍出量は、拡張期の用量に正比例する」で、第二法則は、「心臓収縮に関連するエネルギーは、心拡張期における心筋繊維の長さに比例する」です。

スタンバイ療法

マラリア流行地域に滞在し、マラリアを疑う発熱がある場合で、一定時間以内に医療機関を受診できない時、緊急避難的に抗マラリア薬を服用することをいいます。

ステロイドパルス療法

症状が重く、早急な対処が必要な場合や、内服では十分な効果が見られない場合などに、ステロイド剤を大量に点滴する治療法です。この療法は、通常3週間行われ、副作用は少なく、早く効果があらわれます。

ステロイド離脱症候群

外部からステロイドホルモンを投与すると、副腎皮質のステロイドホルモン分泌が抑制され、副腎皮質が委縮し、機能低下します。その後、外部からのステロイドホルモン投与を急激に中止すると、ステロイドホルモン不足になり、強い倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状が起こることがあり、これをステロイド離脱症候群と呼びます。ですので、ステロイドホルモンを中止、減量する際は、症状を考慮しながら、少量ずつ段階的に減量するなどの治療計画が必要になります。

ステント

狭心症、ガンによる気管、食道、十二指腸、大腸、胆道などの狭窄、脳梗塞などの治療の目的で、血管、気管、食道、十二指腸、大腸、胆道など人体の管状の部分に挿入し、管腔内部から拡げる医療機器のことです。ステントの表面に細胞増殖を抑制する薬剤を塗布し、1~3か月程度で薬剤が溶出するように設計された薬剤溶出性ステントもあります。

生体組織診断

生検、バイオプシーとも呼ばれます。病変部の組織を採取し、顕微鏡で観察する検査です。細胞診では、個々の細胞についての異常を観察するのに対し、生検では、組織全体としての病変を観察しますので、これにより病気の診断、病変の拡大などを調べるのに有用です。

セカンドオピニオン

医療の分野において、セカンドオピニオンとは、患者が検査や治療を受けるにあたり、主治医以外の医師に意見を求めることをいいます。メリットは、複数の専門家の意見を聞くことで、納得のいく治療法を患者自身が選択できるという点です。患者が他医にセカンドオピニオンを求めるに当たり、他医がこれまでの治療経過や病状の推移を把握できるよう、主治医は他医への診療情報提供書を作成します。

赤血球沈降速度

赤沈、血沈とも呼ばれます。赤血球が試薬内を沈んでいく速度のことで、赤沈の速度が基準値を外れることは、体の中で何か異常が起きていることを示します。赤沈は、貧血、結核などの感染症など多くの疾患で亢進し、播種性(汎発性)血管内凝固症候群(DIC)などで減少します。

セルフメディケーション

自分自身で健康管理を行うこと、また、一般医薬品を利用して軽い症状を緩和し、または病気になるのを防ぐことを指します。セルフメディケーションにより、医療機関を受診する手間と費用を省くことができ、保険医療費を抑制する効果が期待されますが、不十分、または誤った医療知識によるセルフメディケーションは、病気の発見を遅らせる、病状をかえって悪化させるなどの結果を招くことがあります。

セロトニン(5-HT)

モノアミン神経伝達物質で、トリプトファンから産生されます。セロトニンは、人間の神経活動に大きく関与しており、脳内セロトニンが不足すると、不眠症、睡眠障害、うつ病、更年期障害など様々な病気が誘発されると考えられています。シナプスから放出されたセロトニンの再吸収を阻害するSSRI、SNRIといった薬物が、これらの精神疾患の治療に使われます。

前駆症状

ある病気が起こる前兆として現れる症状のことです。たとえば、脳梗塞では前駆症状として、片側の手足の運動麻痺や感覚障害、言語障害などが起こることが知られています。

線形性

薬物動態に関する速度(吸収速度、代謝速度など)が投与量に比例する場合に線形性があるといいます。

疝痛

主に腹部臓器の平滑筋の痙攣によって起こる腹痛で、症状としては、強い痛みが間隔をおいて繰り返し襲ってきます。この症状は、胆石、尿路結石、腸閉塞などの際にみられます。

先天性

生まれた時にすでに備わっている性質、生まれつきある性質を意味します。対義語は、「後天性」です。

潜伏期(潜伏期間)

病原体に感染してから発症するまでの期間のことで、期間は病原体により異なります。この時期は病状が軽いなど、感染の自覚がない場合が多く、本人も気づかないうちに他人を感染させていることがあります。

専門薬剤師制度

特定領域の専門知識を持つとして認定機関により認定された薬剤師のことで、日本医療薬学会が認定する「がん専門薬剤師」、日本病院薬剤師会が認定する「感染制御専門薬剤師」、「精神科専門薬剤師」、「妊婦、授乳婦専門薬剤師」、「HIV感染専門薬剤師」などがあります。医師の負担を分散し、また、当該専門領域のハイリスク医薬品の適正使用、医師への処方提案など、身に着けた専門知識により適切な薬物療法を提案できます。

先発医薬品(先発品)

特許期間の切れる前の新薬のことで、先発医薬品(先発品)の特許切れ後に出てくる後発医薬品(後発品、ジェネリック医薬品)に対する言葉です。

素因

遺伝的な理由などにより、ある種の病気にかかりやすい素質があることをいいます。

続発性(二次性)

ある病気にかかった時に、その病気に関連して発生する病気、症状のことをいいます。対義語は「原発性」です。たとえば、続発性高血圧は、ある病気があり、その症状のひとつとしておこる高血圧のことです。

ゾロ新

既存の医薬品の有効成分と同一の薬効、適応症でありながら、化学構造が異なる医薬品をゾロ新、または改良型医薬品といいます。

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