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タ行の薬剤師用語

タ行の用語一覧

第一選択薬
代替医療
代替調剤
対症療法
耐性
ダイレクトOTC
ターゲット療法
多剤耐性菌
ターミナルケア
チアゾリジン誘導体
チアノーゼ
チェーンストークス呼吸
治験
腸管免疫
適応外使用
適応拡大
適応症
電子薬歴
添付文書
登録販売者
ドクターショッピング
特定疾患
特定保健用食品
特定薬剤(ハイリスク薬)管理指導加算
特別養護老人ホーム
ドナー
ドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System, DDS)
ドラッグ・ラグ

第一選択薬

数ある治療薬の中で、最初に投与すべき治療薬のことで、有効性がある程度高く、副作用が少ない治療薬が通常、第一治療薬となります。

代替医療

補完医療、相補医療とも呼ばれます。伝統医療、民間療法など、現代西洋医学領域において、科学的に未検証、臨床未応用の医学・医療体系に対して使われる言葉です。ホメオパシー、カイロプラクティックなどがこれに該当します。

代替調剤

医師が、後発医薬品に変更しても差し支えないと意思表示した処方薬について、患者が希望すれば、調剤薬局にて、処方箋に書かれている製剤とは別の後発医薬品(同一成分、用法、用量)に変更して調剤することができます。このことを代替調剤といいます。

対症療法

症状の原因そのものを取り除く原因療法に対し、対症療法は、痛みに対して鎮痛剤を用いるといった具合に、病気の不快な症状を軽減するために行われる治療法です。

耐性

薬剤耐性、薬物耐性、薬剤抵抗性とも呼ばれます。病原性微生物、がん細胞などが、その疾患に使われる薬剤に対して抵抗力を持ち、この薬剤が効きにくい、または効かない状態のことをいいます。また、ある種の薬を反復投与することで、投与されたヒトや動物が抵抗力を獲得して効力が低下し、最終的にはほとんど効果がなくなる現象のことも指します。

ダイレクトOTC

通常はある程度の間、医療現場で使用され、安全性、有効性が認められた後に、一般用医薬品(OTC薬)として転用されますが(スイッチOTC)、中には新しい有効成分が直接、一般用医薬品として申請され承認されることがあり、これをダイレクトOTCといいます。代表的なものとして、発毛・育毛の効果のあるミノキシジルという成分を含む「リアップ」があります。ミノキシジルは当初、血圧降下剤として開発されたものでしたが、開発中に副作用として発毛効果が認められ、あらためて発毛剤として開発され、医薬品となりました。ダイレクトOTCは、スイッチOTC同様、医療用医薬品に匹敵する高い有効性がある一方、副作用も懸念されますので、情報提供、販売方法などに関して、通常のOTCよりも厳しい条件がもうけられています。

ターゲット療法

体の正常な部分には作用せず、治療が必要な部分にのみ、治療に必要なだけの量の薬を送り込むことを目的とした治療法です。ドラッグデリバリーシステムは、この療法を可能にする代表的な技術のひとつです。

多剤耐性菌

細菌のうち変異して、多くの抗生物質が効かなくなった細菌のことです。健康な人では問題にならなくても、抵抗力が落ちている人では、他剤耐性菌による感染症にかかることがあり、この場合、抗生物質が効かないため、治療が困難になります。多剤耐性菌として、アシネトバクター菌、緑膿菌、NDM1(ニューデリー・メタロ・βラクタマーゼ1)という酵素の遺伝子を獲得した大腸菌や肺炎桿菌が確認されています。多剤耐性菌が生まれた第一の原因は、抗生物質の多用にあるとされており、抗生物質の適正な使用が叫ばれています。

ターミナルケア

終末医療、終末(期)ケアとも呼ばれます。治癒の可能性のない疾患を持つ患者とその家族に対して行われ、延命のための治療よりも、身体的な苦痛や死への恐怖を和らげ、人生の質(QOL)を向上させることに重点を置いたケアを行います。また、ターミナルケアを専門に行う施設は、ホスピスと呼ばれます。

チアゾリジン誘導体

チアゾリジン誘導体は、脂肪細胞において、脂肪酸の取り込みに必要なたんぱく質を増やします。それにより、脂肪酸が脂肪細胞に集まるようになり、筋肉や肝臓に取り込まれる脂肪酸が減り、インスリンの効き目がよくなります。このように、チアゾリジン誘導体はインスリン抵抗性を改善して、血糖値を下げる薬として使われます。

チアノーゼ

呼吸器疾患、循環障害などが原因で血液中の酸素が減少し、二酸化炭素が増加した結果、皮膚や粘膜が青紫色を帯びることをいいます。この症状は、唇、爪、四肢の末端などで目立ちます。

チェーンストークス呼吸

交代性無呼吸とも呼ばれます。小さい呼吸から呼吸の深さが少しずつ大きくなり、次に少しずつ小さくなり、その後、無呼吸になることを繰り返すことです。中枢神経系が障害され、呼吸中枢の感受性が低下した場合や、脳の低酸素状態の際に見られます。

治験

医薬品を製造販売するためには、薬事法上の承認を得る必要があります。そのために行われる臨床試験のことを治験といい、第Ⅰ相試験(フェーズⅠ)~第Ⅳ相試験(フェーズⅣ)まであります。第Ⅰ相試験(フェーズⅠ)では、健常成人を対象に、被験薬の薬物動態や安全性について検討します。第Ⅱ相試験(フェーズⅡ)では、第Ⅰ相試験の結果をうけて、少人数の患者を対象に、有効性、安全性、薬物動態などの検討を行います。第Ⅲ相試験(フェーズⅢ)では、上市後にその化合物を使用することになるであろう患者を対象に、有効性、安全性を検討します。そうして、第Ⅰ相試験~第Ⅲ相試験までの試験成績をまとめ、製造販売承認申請を行います。第Ⅳ相試験(フェーズⅣ)は、製造販売後臨床試験とも呼ばれ、薬として市場に出た後、第Ⅲ相試験まででは検出できなかった予期せぬ有害事象や副作用を検出するためのものです。

腸管免疫

腸の絨毛にはリンパ細胞があり、免疫防御機構が備わっています。特に回腸には免疫細胞が集中していて、パイエル板というリンパ組織を形成しており、体に有害な物質を撃退し、体内に吸収させないようにしています。

適応外使用

適応外処方ともいいます。医師の判断で、承認された効能以外の目的で医薬品を使用することです。これらの適応外使用は、海外ではすでに治療実績がある場合や、国内でも多くのエビデンスがあるにもかかわらず、行政の承認が得られていない場合などに行われます。適応外使用は、自由診療として扱われ、時に高額となり、患者にとってかなりの経済的負担になります。適応外使用の医薬品を保険適応できるようにするには、適応追加が必要ですが、そのための治験に費用と時間がかかるので、製薬企業側は適応追加の治験に積極的ではない場合が多いのが実情です。これをうけて、医師あるいは医療機関主導で企画、実施される医師主導治験が治験対象に加わることとなり、国民に必要な新薬の開発が促進されることが期待されています。

適応拡大

適応追加、効能追加とも呼ばれます。すでに承認を受けている適応症に新たな適応が加わることをいいます。

適応症

ある薬や療法により、その治療効果が期待できる病気、症状のことをいいます。

電子薬歴

薬歴を紙媒体で保管するのではなく、パソコンなどの電子媒体で保管するシステムのことです。紙の保管スペースが不要であり、パソコンですぐに患者の薬歴にアクセスできるので、業務のスピードアップにつながります。しかし、患者の個人情報を含みますので、患者のプライバシーの保護に十分注意する必要があります。

添付文書

用法・用量、効能、使用上の注意など当該医薬品における必要な情報の全てが記載された文書のことです。

登録販売者

2009年6月1日より施行された資格で、都道府県の実施する試験に合格した上で、医薬品の販売に従事する所在地の都道府県に販売従事登録をします。登録販売者が販売できる医薬品は、一般医薬品(OTC)のうち、第二種医薬品および第三種医薬品に限られています。

ドクターショッピング

よりよい成果を求めるため、患者にとって都合のよい診断を下す医師があらわれるまで新たな医療機関を受診するため、または、診断を下すことが難しい疾患であるために、いろいろな診療科を訪れるなど、様々な理由で、患者が医療機関を次々と、あるいは同時に受診することをいいます。

特定疾患

難病のうち厚生労働省が実施する難治性疾患克服研究事業の臨床調査研究分野の対象に指定された疾患をいいます。特定疾患の患者は、保健所に申請することで、医療費の自己負担分の一部または全額の助成を受けることができます。

特定保健用食品

食品の持つ特定の保健の用途を表示して販売される食品で、食品の有効性や安全性について審査を受け、表示について国の許可を受ける必要があります。特定保健食品、条件付き特定保健食品の2種類があります。

特定薬剤(ハイリスク薬)管理指導加算

免疫抑制剤や不整脈用剤など、特に安全管理が必要な医薬品について、患者の服用状況、併用薬のチェックなどをするとともに、過去の薬剤服用歴を参照した上で、副作用やその対処法、取扱い上の注意事項などを詳細に説明するなど、必要な指導を行った際に算定されます。

特別養護老人ホーム

略して特養とも呼ばれます。老人福祉法上の老人福祉施設のひとつで、65歳以上で、身体上または精神上著しい障害があり、常時の介護を必要とする者(寝たきり老人など)で、居宅で適切な介護を受けることが困難な者を入所させる施設のことです。

ドナー

臓器移植、骨髄移植などにおいて、臓器を提供する側の人のことをドナーと呼びます。

ドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System, DDS)

薬物輸送システム、薬物送達システムとも呼ばれます。目標とする患部(臓器や組織、病原体など)に薬物を集中的に送り込むシステムです。薬物を膜などで包むことで、患部に到達するまでに吸収、分解されないようにし、必要な量が必要な部位に到達するように設計されます。この方法を使うと、副作用を防止するとともに、投与量も少なくて済みます。

ドラッグ・ラグ

海外で開発・承認された薬が、日本で発売されるまでの時間差のことです。これには、日本での新薬の承認審査体制の不備が起因していますが、厚生労働省は、このドラッグ・ラグ解消のため、製薬企業による治験の早期開始、治験実施期間の短縮、承認審査の迅速な実施といった方策を打ち出しています。

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