薬剤師

タミフル耐性ウイルス 札幌市で感染相次ぐ

一部メディアの報道によると、抗ウイルス薬のタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのインフルエンザウイルスに感染した人が、札幌市で相次いで見つかり、国立感染症研究所は、リレンザなど別のタイプの薬を選択することも検討する必要があると、注意を呼びかけています。

国立感染症研究所では毎年、インフルエンザのウイルスを各地から集め、詳しく分析していますが、その結果、札幌市内の医療機関を昨年11~12月に受診し、新型インフルエンザとして流行したH1N1型のウイルスに感染したインフルエンザ患者6人について、いずれもタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのウイルスだったことが分かりました。

抗インフルエンザ薬のタミフルとラピアクタが効きにくい耐性ウイルスが見つかった問題で、7日市民に警戒感が広がっています。これらのウイルスでは、薬の効果を示す感受性が、通常の500分の1ほどにまで下がっているということですが、抗ウイルス薬のリレンザとイナビルはこれらのウイルスに対し効くことが確認されています。

小学生の息子のインフルエンザ予防接種に付き添っていた女性は、「息子は以前、インフルエンザにかかり、吸入薬のリレンザを服薬しましたが、うまく吸えず効き目がなかった」と話しています。抗インフルエンザ薬のリレンザとイナビルは、今回の耐性ウイルスにも効果があるとされますが、どちらも粉末を専用の吸入器で吸い込むタイプで、確実に吸い込むのが難しく、一部の製薬会社は4歳以下の使用を勧めていません。

女性が訪れていた小児科では4歳以下の患者には、基本的にタミフルの処方を続ける方針で、同小児科の多米淳院長は「H1N1型の患者すべてに、タミフルが効かないと決まったわけではない」と話しています。

耐性ウイルスを確認した国立感染症研究所(東京)には、全国から耐性の可能性のある検体が送られており、まず札幌分から解析が進められたとみられています。札幌市以外のウイルスの分析はこれからで、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの田代眞人センター長は、「まず、全国的な状況を調べる必要がある。各地域で流行しているウイルスの情報を確認したうえで、適切な抗ウイルス薬を選択する必要がある」と話しています。

道では「ウイルスが札幌市外にも広がっている可能性がある」と警戒を強めており、道立衛生研究所(札幌)は、日常的に行っている全道のインフルエンザ患者の検体検査で、耐性ウイルスが疑われる場合は国立感染症研究所に送り、詳しく解析する方針を打ち出し、さらに、道のHPを通じて、7日から医療機関に対し、耐性が疑われる場合にはリレンザなどの使用を考慮するよう呼び掛けを始めました。

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