薬剤師

口に含むタイプの花粉症治療薬、厚労省が初めて承認

一部メディアの報道によると、厚生労働省は17日スギ花粉症の根治を期待できる口に含むタイプの新治療薬を初めて承認しました。12歳以上が対象で、1日1回、2年以上の毎日の服用によって症状が治まることが期待されています。4月に保険適用され、6月以降に医師の処方薬として販売が始まる見通しです。

花粉症の原因となるアレルギー物質の花粉エキスを低濃度、少量から投与し、徐々に増量、高濃度へ移行させ体に慣れさせて過敏性を減少させる仕組みで、この仕組みは「減感作療法(アレルゲン免疫療法)」と呼ばれ、既存の「減感作療法(アレルゲン免疫療法)」である注射による投与よりも患者の負担が少なく、自宅での服薬が可能です。

承認されたのは、鳥居薬品(東京都)申請の「シダトレンスギ花粉舌下液」で、患者は目薬のような形の容器から、花粉エキス入りの液状の薬を舌の下にたらし、その後飲みこみますが、徐々に量を増やして体を慣れさせることで、アレルギーのもととなる花粉に対する過敏な反応を減少させ、アレルギー促進細胞の増加が抑えられる体質に変えていくものです。

ひとつの全国調査によると、国民のおよそ20%が花粉症に罹患していると考えられており、そのうち約70%はスギ花粉症であると推察されています。

スギ花粉症は、スギ花粉によって生じるアレルギー疾患の総称で、主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎を生じます。スギ花粉が患者の鼻に入ると、アレルギー反応を促進する細胞が増え直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりが生じます。

また、患者の目にスギ花粉が入ると早くから目がかゆくなり、涙が流れ、目が充血してきます。症状が強いときは、鼻で吸収されなかったスギの抗原成分が鼻から喉へ流れ、喉のかゆみ、咳を生じます。また鼻づまりによる頭痛、鼻や喉の炎症反応による微熱、だるさなどの症状が生じます。

早ければ、毎年2月から始まる花粉症との闘いに、強力なアイテムが加わりました。しかし、アレルギー反応によるアナフィラキシーショックなど副作用の危険もあるため、自宅できちんと管理できることが前提とされ、医師の側も学会や製薬会社の講習会を受けて登録されないと処方できないことになっています。

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